よい音とは?~カラオケ採点機に学ぶ~

私事で大変恐縮ですが・・・

我が家では家族そろってカラオケによく行きます。

カラオケに行くと採点バトルになります(笑)

テレビでもカラオケ採点機に採点をさせたバトル番組がとても人気なようですが、高得点をとる方の歌声はやっぱり素敵で、人が聴いて「この人、上手だな・・」と思う感覚に近いからこそ、番組として成り立つし、人気なのだろうと思います。

我が家では、実績からすると母が最も高得点をたたき出しており、おおむね90点以上が彼女の相場なのですが、父と母が結婚する前のカラオケバトルでは、父が85点ぐらいをだすのに対し、母が60点台しかだせず、バトルにもならなかったそうです。

採点すれば60点台の母でしたが、周囲には「歌が上手」認定されており、接待カラオケなどの宴会要員として引っ張りだこだったとのこと(笑)

つまり、一昔前までは、人が聴いて心地よく「うまいなぁ~」と感じる歌と機械で判断する上手さとに大きな乖離があったということなのでしょう。

カラオケ採点機でみるいい歌(声)とは?

昔の採点機と今の採点機、そして、最新のAi採点機とは何がちがうのでしょうか?採点機は歌声の何を見ているのでしょうか?そして、人は歌や音の何をもって「上手い~」と聞惚れるのでしょうか。

ちょっとそのあたりを考えてみます。

まず、ガチの理系夫婦である両親の分析によると、昔の採点機は、ほぼ「音程」のみを見ていたのではないか。と。

確かに音程が楽譜通りあっていることは、歌や音楽の基本です。

音程をわざと外してうたったりするとなんだか調子っぱずれた感じになってしまい、聞いている方も、知らない歌であっても「あれれ?こんな歌なのかな?」と違和感を覚えるのですから、伴奏のコードとメロディの調和がとれている正しい音程で声(音)をだせるのは、音楽にとっては、やはり最も重要な審査ポイントなのでしょう。

では、母は音痴だったのでしょうか?・・・・・いいえ、違います。

歌手の方が歌っているのをよ~く聞いてみると分かるのですが、プロの方の(うまい方の)歌い方って、

ドーレーミーファーミーレード♪(かえるのうた)・・を

かーえーるーのーうーたーがー・・・と子供の合唱のように歌うのではなく

・かぁえぇ~ぇるぅ~のぉ・うたぁ~んがぁ~ん・・・

といったように、正しい音に行く前に低い音からはじまったり(今のカラオケ採点機でいうところの”しゃくり”)、ビブラートがかかったり、途中こぶしが回ったり、そして音の強弱がついていたり、いろんな表現(テクニック)が自然に重なり合っているように思います。

僕は昔の採点機をしらないので、あくまでも推測ですが、昔のカラオケ採点機は、上の子供の歌の例のように、その音の頭から次の音までの間、正しく同じ音を維持できていることが高得点の秘訣だったのでしょう。だから、歌手のモノマネがネタの母の歌は残念な点数しかでなかったのではないでしょうか?

採点ロジックの成長!?

月日は流れ、僕の歌の成長とともにカラオケマシンの採点機能も成長を遂げました。

昔は(幼少のみぎり・・・)70点台しかだせなかった僕も15歳になって、80点台後半から90点が普通になってまいりました。

今や我が家のカラオケランキングでは、おおむね母→僕→父という構図なのですが、最近新しく出たAi判定機能付きの採点システムでは、

なんと!!!

僕→母→父

という結果がでるようになったのです!!

「ようやく時代が俺に追い付いてきたぜ」とアニメのようなくさいセリフを思わず叫んでしまいましたよ(笑)

僕の自己分析と両親の歌の点数の傾向から見る採点ポイントはこうです。

1.音程正解率:まずは楽譜どおり(カラオケではガイドメロディーどおり)の音がだせる(音をあわせれる)こと。ロングトーン(長い音を同じ音程で維持し続けられる)も音程審査に入ってきているようです。

2.ビブラートのうまさ:声が波打つようなテクニック。感情を表現するのによい手法。というか、プロはテクニックとしてビブラートを使うのではなく、感情の高まりや悲しみなどが自然とビブラートになる(らしい)。ビブラートがないと機械音のような味気ない音楽になってしまう。ただ、ビブラートにも、速さや大きさ、ビブラートになるタイミング・・・など細かな表現手法があるようです。

3.抑揚:小さくささやくように歌う時と気持ちが昂るサビを歌う時が同じ音量だと、感情が伝わりにくいため、小さいところ、大きな声で歌うといいところ、などが各フレーズに存在し、それを繰り返すことで、聞いている側に歌に込められた感情を伝える手段だと思います。マイクの距離を変えながら歌う、という高得点テクニックがあるようですが、こちらは聞いていて聞き苦しい(妙な感じを受ける)ので、個人的には却下です。

4.しゃくり、こぶし、フォール:このあたりは、歌い方を特徴づけるのに役立っている気がします。民謡のようにつねにこぶしがはいる歌い方もリズミカルで心地いいし、いつも出だしがしゃくれる歌い方をするロック歌手は「ああ、この人の声だ(うただ)」と覚えてもらえるのでよい。ように思う。これは、プロの歌手でなくとも、母っぽい、父っぽい、●●くんっぽい^^といったそれぞれの個性を出すのにもよさそうな手法。

5.Ai!?:Aiが何を見ているのかまだ不明。。分析するにはサンプル数が不足しています。ただ、父が歌うとAiが悲しい表示(青色判定)し、僕が歌うと赤色がMAXになりました。音程正解率は父が圧倒的に高い(90%以上)ですが、母は僕の歌に「セクシー」と感想をつけます。

モノマネになってしまいがちな母とアレンジもふくめ自分の歌のように歌ってしまう僕とは、このAi加点で差が出ました。

ということは、つまり、お手本通りでなくても「上手く聞こえる」なにか、という新たな指標が加わったということでしょうか?

DAMさんによると「Ai感性」なる新機能が、人の感情を揺さぶる歌声を検出して得点化して、歌のテクニックだけでなく表現力まで理解できるようになったとのこと!! Ai感性おそるべし。

人の感情をゆさぶるのが音楽。

ただ、正しい音を出して、決められたとおりに演奏するのではなく、真のプロフェッショナルはその日の音の響き、歌うホール、聞き手のことなども考えて速さまでも変えて演奏するのだそうです。

人の心をゆさぶるのは、人の人を思いやる気持ちなのかもしれませんね。

機械(といってもプログラムを組んでくださったプログラマーさんとAiのディープラーニングのたまものでしょうが)がどうやって人の感情を読み取って、それに反応するのか、心地よいという感情を音でどうやって認識していくのか、カラオケ採点機のこれからのさらなる成長をみながら、勉強したいと思います。

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