仕事柄、いろいろな楽器を試したり、演奏会に伺ったりして勉強しているのですが、昨日は、久しぶりに馬頭琴の音色を聞くことができました。
私自身、小さいころから乗馬をしていたこともあり、モンゴルにも何度かホームステイ経験があるので、馬頭琴の音色と馬頭琴が奏でる音楽は、モンゴルの大草原を疾走する馬の駆け足の音や雄大な自然を想起させ、とても懐かしい気持ちになりました。
馬頭琴の音色は、同じ弦楽器でもバイオリンなどのような澄んだような音ではなく、共鳴するノイズが混じった深みのある音のように思います。
そのノイズ具合が、なんともいえぬ大自然感をかもしだしているような気がして、とっても心地よいのです。
モンゴルに滞在している間に馬頭琴を弾かせていただいたことがありますが、弓の持ち方だけでなく、弦の抑え方がバイオリンやチェロ、ギターなどとは全く異なり、下の木の部分に押さえつけず、自身の手の爪に押さえつけて 下から弦を押し上げるようにして音を出すのには驚きました。
日本では「スーホーの白い馬」というお話で有名な馬頭琴。
馬と生活を共にしているモンゴルならではの愛を感じる楽器に癒された一日でした。