思い立ったが吉日、と、ばかりに、急遽旅にでてしまう私には、予約なしでも飛び乗れてしまう新幹線はいつでも強い味方です。

つい先日も、所用で飛行機から乗り継いで九州新幹線で熊本まで行ってきたのですが、改めて車内チャイムのゴージャスぶりに感動したので、今日は新幹線の音や音楽について書いてみます。

新幹線には東海道新幹線をはじめとして、山陽、九州、東北、上越、北陸、秋田、山形、長野、北海道新幹線があり、JRの各担当会社が運営しているので、皆様ご存知の通り、それぞれ運転手さんや乗務員さんのみならず、提供するサービスにも違いがありますよね。

車両の違いや車内サービス、シート等の違いについては、お詳しいサイト、ブログが多数ありますので、ここでは論じないことにして（笑）

新幹線の音楽や音について、感じたこと、調べたことを書いてみようと思います。

新幹線の車内放送の声

乗車新幹線のご案内、次の駅のご案内をいただいている声について着目してみると、東海道線、山陽新幹線、九州新幹線は同じ声！ということに気が付きました。調べてみたところ、日本語の声は、脇坂京子さんというナレーターさんがご担当されておられ、英語の声はドナ・バーグさんがご担当されておられるようです。（出典：ドナ・バーグさんのTwitter）

ちなみに、ドナさんが何も言わずにお母様と新幹線に乗ったところ、車内アナウンスから聞こえる声にお母様が驚いた顔で小さく拍手をしながら「It’s my daughter taking!!」（娘が話してるわ！）と喜んでおられるお姿は本当にチャーミングで見ているこちらも嬉しくなってしまいます。

しかしあたらためて思うと、母親って、子供の声が分かるんですね（驚！）

さて、女性の声のアナウンスと明らかに違うのが、男性の声の東北新幹線。ご担当されているのは、元フジテレビアナウンサーの堺　正幸さんとのこと。こちらは上越新幹線もよく聴くと同じ声＾＾

堺さんは昔、競馬中継も担当されておられて、昭和の名馬トウカイテイオーの名勝負の映像でもそのお声を聴くことができました。おっとりしてやさしいお声の堺さんが競馬実況をされると、（勝負の結果を知っているからかもしれませんがｗｗ）落ち着いて競馬を応援できる、高級感ある中継でした！

東北新幹線の英語の自動アナウンスは、女性のジーン・ウィルソンさん。聞き覚えのあるこの声は、東北新幹線だけでなく、上越新幹線も同じ。Youtubeの車内自動音声の各動画を探してみたところ、北陸、秋田、山形、北海道新幹線でも同じお声でした！

大きく分けると、東日本と西日本で違う、ということでしょうか。

新幹線の車内放送音楽

新幹線といえば、車内の自動音声だけでなく、もうすぐ駅に着きますよ～とお知らせしてくれる音楽（車内メロディ）がありますよね。

文章では言い表しにくかったので、見事に車内メロディだけを集めて高音質でご紹介くださっている動画があったので、リンクを紹介させていただきます。

個人的にはエヴァンゲリオン車両（見たことはあるけど乗ったことがない）と九州新幹線ドリカム号（ドリカムさんは北海道出身ではなかっただろうか・・）以外はすべてよく聴いているので、ついつい「降りなきゃ！」という気分にはなるのですが、こうしてまとめて聞いてみると、

九州新幹線がゴージャスな音源であること。

「雪どけ～まじかの～」と母が思わず歌ってしまう名曲「いい日旅立ち」が使われているのは西日本だけで、他は、オリジナルかと思いきや、

JR東海はTOKIOさんの「AMBITIOUS JAPAN!」のAメロとサビ部分でした！歌ってる雰囲気と違うので、改めて聞いてみるまで気が付きませんでした・・・

東北新幹線や上越新幹線、北陸新幹線（東日本車両）はオリジナルメロディのようですが、北陸新幹線の西日本型車両は谷村新司さんの「北陸ロマン」。

西日本は谷村新司さん好きなんですね。

音と記憶について

こうしていろいろと新幹線の音や音楽を調べながら書いていると、音とともに思い出されるのは、車内での出来事、車窓の風景、楽しかった旅行先での思い出、お弁当の味、心地よかったシート・・・

音は、脳のいろいろなところを活性化させることはよく知られていますが、聞いたことがある音や音楽を聴くと、脳内の「海馬」という長期記憶をつかさどるところが刺激されるため、音を聞くとその時の記憶も一緒に蘇るのだそうです。

（出典：Hippocampal activity during music listening exposes the memory-boosting power of music/ Suomen Akatemia Finland)

その効果を使って、音や音楽を聴かせて、認知症や事故で脳に損傷を受けた方のの治療に役立てたりもしているんですよ。

音や音楽って、本当に身近ですが、私たちの生活を豊かにしている大切な友達なんだと、このブログを書きながらあたらめて思いました。

豊かな思い出があれば、いつでも笑顔になれる、そんな音や音楽を提供できる場になりたいと思います！

追伸：新幹線に乗りたくなりました・・・